古川の地で出会った美しい言葉

宮城県での研修に先立ち、前日に少し時間をいただき、吉野作造記念館を訪れました。

吉野作造氏は、時代に先駆けて、一人ひとりの人格を尊重し、平和でより良い社会の実現を願い、生涯を捧げられた人物です。

その志に触れ、今、私たちが当たり前のように享受している社会は、このような先人の努力の積み重ねのうえに築かれているのだと、感謝の思いが込みあげてまいりました。

記念館前の広場では、たくさんの親子が楽しそうにボール遊びをしている様子が見られました。

その光景から、この記念館が地域の方々に親しまれ、吉野氏が願われた平和な社会が今もこの地に息づいているように感じ、あたたかな気持ちになりました。

展示の中で、私のこころに深く刻まれた文字がございました。

「忠恕」

これは、孔子が説いた、人としての在り方を示す教えです。

「忠(ちゅう)」 真心を尽くすこと

「恕(じょ)」  相手の立場に立ち、思いやること

「自分にしてほしくないことは、人にもしてはならない」という教えにも通じています。

吉野氏が大切な方へ贈られた書に「忠恕」の二文字を選ばれた理由に思いを巡らせながら、その直筆の書にしばし見入っておりました。

また、「古川学人」という号からも、故郷の古川を深く愛していらしたことが伝わってまいりました。

今回、「忠恕」という言葉を通して、その意味をあらためて胸に刻むひとときとなりました。

これからも「相手を思いやるこころ」を大切に、一つひとつのご縁に真心を尽くしてまいりたいと、そのような想いを強くした、古川の地でのかけがえのない訪問でございました。

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