登壇のため、東京・中野の地を訪れました。
少し早めに到着しましたので、以前より気になっておりました「桃園稲荷神社」、そして「犬屋敷(御囲)」の跡地へ足を運びました。
江戸時代、中野は徳川将軍家の鷹狩りの地であり、八代将軍・徳川吉宗公がこの地をたいへん気に入り、桃を植えさせたことから、「桃園」と呼ばれるようになったそうです。
神社へ向かう途中、たまたま私の前を歩いていらした地元の方と思われる女性が、鳥居の前でふと立ち止まり、神社へ向き直って静かに一礼をなさいました。
とても自然で美しいその所作に、深く心を動かされました。
礼節とは、このような日常のふとした瞬間に、自然とあらわれるものなのかもしれません。
私も無事に参拝が叶い、ありがたいひとときを過ごさせていただきました。

また、犬屋敷(御囲)の跡地にも伺いました。
江戸時代、五代将軍・徳川綱吉公の「生類憐みの令」により犬たちのために造られた御囲。

現在は緑豊かな憩いの空間として整えられ、木々の間を通る風がとても心地よく感じられました。
そこに集う人たちも、それぞれにほどよい距離感を保ちながら、穏やかな時間を過ごしていらっしゃいました。
登壇とともに、中野の地で感じた礼節と和の心もまた、大切な学びのひとときとなりました。