都会の中にありながら、静かな空気が流れる江戸城跡を訪れました。
美しく直線に切り揃えられ、秩序をもって積み上げられた石垣。
当時の最高峰の職人の技とされる「切込ハギ」という手法だそうです。
ひとつひとつの石を前にしたとき、日本人の美意識と、静かな威厳を感じ、深く心を打たれました。

この日は日傘が欠かせない初夏の陽気でございましたが、時折、心地よい風が吹き抜け、穏やかな時間を過ごすことが叶いました。
江戸城は、長い年月をかけて人々の手によって築かれ、守られ、受け継がれてきた場所。
整えられた石垣の姿から、秩序を重んじ、細部にまで心を配る日本人の精神が、今なお息づいているように感じられました。
日々の暮らしの中でもまた、自らを整えることの大切さを、あらためて感じております。

これからも、その場所に息づくこころに耳を澄ませて、ご縁のある土地に感謝して伺わせていただきたいと存じます。