今年も、某企業の新入社員研修を担当させていただきました。
学生から社会人になって初めて受ける新入社員研修。
これからの社会人生活のスタートとなる人生で最初の研修です。
やり直しはありません。
毎年、覚悟を決めて臨んでおります。
さて、第一印象についてグループディスカションをしていただいた際、あるグループから出てきた意見にはっとさせられました。
第一印象は、◯◯◯を表す
あなたならこの丸の部分に何を入れますか？
そのグループが答えてくださったのは、こちらです。
第一印象は、人間性を表す
言い得て妙だなと納得いたしました。
第一印象は、ほんの数秒で決まります。
パッと相手を見た瞬間、そして挨拶を交わした後には、なんとなく相手は「こんな人だろうな〜」という判断を誰しもがしているものです。
それは、１分にも満たない時間です。
「こんな人だろうな〜」というのは、まさに、「人間性」のことです。
第一印象が、他者に対する思いやりの心や、礼儀礼節をわきまえた人であるのか、あるいは、利己中心的な自分勝手な人なのか、その方の人間性まで推し量る判断材料と言っても過言ではありません。
その時の判断がポジティブなものならその後の関係もスムーズですが、もしも、ネガティブな印象を与えてしまったとしたらどうでしょう。
ビジネスシーンでは、話もろくに聞いてもらえないかもしれません。
数年前になりますが、東京ミッドタウン日比谷の素敵なレストランで友人とランチをいただきました。
忙しくてなかなか普段会えない友人との、大切な出会いの時間でした。
まずは、エグゼクティブシェフがテーブルまでご挨拶に来てくださいました。
シェフの笑顔、凛とした立ち居振る舞い、清潔感のある服装と身だしなみ。
そして、決して「よそ見」をしない視線が素晴らしかったです。
些細なことですが、とても重要です。
さらに言うならば、しっかりと私たちの目を「交互」にご覧になって、視線の配り方にも感動しました。
こちらのレストランにしてよかった！と心底思いました。
お食事もさることながら、レストランのスタッフ全員のあたたかな笑顔。
豊富な知識にも大満足いたしました。
食事を終えて帰る際には、見えなくなるまで見送ってくださいました。
友人との時間が、より充実したものになったことは言うまでもありません。
言葉であれこれ説明するよりも、より多くを語り、人間性まで映し出す第一印象。
今年出会えた新入社員の皆様も、学生から社会人へのスイッチが切り替わり、信頼される印象へとガラリと変化したことは言うまでもありません。
今日も「第一印象は、人間性！」と唱えてくださっていることでしょう！！
長い社会人人生、試練や挫折は避けて通ることはできませんが、それでもいかなる時も、研修で見せてくれた凛とした、笑顔の先手挨拶を実践して行かれますように。
Emiko Manners Academy
代表 小林 恵美子
