立ち位置、座る位置にもマナーがあります。
本日は、空間におけるマナーのお話です。
まず、礼儀正しい挨拶は、顔、体、つま先を相手に向けて、相手の真正面に立って行います。
相手に対して「真正面」の位置は「礼」の位置と言って、相手を敬う気持ちを表します。
一方、恋人と素敵なバーで夜景を見ながらグラス片手に語らうときには、互いに親しみを感じやすい「情」と呼ばれる「横」に座ると良いですね。
挨拶は明るく元気が大事ですが、相手の後ろから「こんにちは!」と突然声をかければ、相手を驚かせてしまいます。
「後ろ」は「恐」の位置だからこそ、真後ろからお声がけすることは控えます。
それでは、改めて確認いたしましょう。
①〜④のそれぞれのカッコに当てはまる漢字一文字を答えてください。
答え合わせをいたしましょう。
① 恐
②,④ 情
③ 礼
いかがでしたか?
ここで1つ注意点がございます。
初対面の場合、「礼」の位置からじっと相手を見続けると圧迫感を与えてしまうことがあります。したがって、斜め前方の位置がふさわしいこともあります。
例えば、ショップや病院の待合室などの接遇のシーンにおいては、斜め前方から話しかけると良いですね。
お客様も話しやすく、また、あなたの礼儀正しさも伝わります。
打ち合わせや面談、カウンセリングなどのシーンにおいても、斜向かいに座るなど、真正面を避けることで、相手が話やすい雰囲気をつくり出すことができます。
不用意に相手の「横」に立つことで、相手との関係性によっては「馴れ馴れしい」と感じさせてしまうこともありますので、配慮が必要です。
基本は、相手に正対することが礼儀正しいあり方であることを心得ておきましょう。
立ち位置、座る位置に配慮しながら、さらに良好なコミュニケーションを築いて行かれますよう、ますますのご活躍を心より応援しております!
Emiko Manners Academy
代表 小林 恵美子