No.42 プロトコール5原則〜序列の重要性〜

今回は、プロトコールの5原則の1つ、<序列の重要性>についてです。

 

国際的な公式行事でなくても、会議やパーティ、タクシーや新幹線など、ビジネスやプライベートなシーンで大切な「席次」。

その席次を決める際に重要なのが、今回のテーマ「序列」です。

 

誰にどの席に座っていただくか。

どの場所に立っていただくか。

記念撮影の際にはどのように並んでいただくか。

自分はどこに位置するべきか。

 

立場の異なるもの同士が一堂に会して会議や会食を行うとき、立場の違いを考慮しながら「席次」を決めることで、誰もが安心してその場のスタートラインに立つことができます。

 

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会も、今年5月に開催された国際会議、主要国首脳会議(G7広島サミット)も、「序列」を考慮した「席次」が決められていました。

 

一例として、G7サミットの「序列」をご紹介いたします。

 

  1. 主催国首脳
  2. 首脳が国家元首(大統領)である国(アメリカ、フランス)
  3. 首脳が首席宰相(行政府の長)である国(日本、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ)

なお、それぞれの首脳が同格の場合は、在任期間が長い順に序列が決まります。

 

上記に従って、写真撮影の位置を決めたり、丸テーブルの席を決めています。

「誰もが尊重されて平等に扱われること」を目的につくられた「プロトコール」の原則をまず基本とすること。

対応に迷ったとしても、「誰もが納得するルール」があるから安心です!

 

ただし、心しておかなければならないのは、ルールに囚われてがんじがらめにならないことです。

 

T P Oに応じて臨機応変に対応することが求められます。

過去の事例から学び、自分で判断できないときは先輩や上司に相談するといいですね。

 

ただし、コロナ禍での生活は、前例のないことの連続ですから、その時々に判断が委ねられました。

 

例えば、会社に出社せずに会議や面談をオンラインで行うことが増えた頃、画面に映る位置(席次)をどうすれば良いかとのお悩みをよく伺いました。

 

結論としては、「映る位置は主催する側でコントロールできませんので気にしなくても良い」のですが、結論がどうのこうのよりも、そのご質問をしてくださった方々の「細やかなお心遣い」に私は深く感動いたしました。

 

マナーもプロトコールも、出発点は「相手を思いやる気持ち」「相手を尊重する心遣い」です。

 

それをしっかりと心に留めながら、相手への配慮を「席次」で示して行きましょう。

 

Emiko Manners Academy

代表 小林 恵美子

 

お問い合わせ・お仕事のご依頼

法人様向けのビジネスマナー研修
マナーに関する講演・研修会を実施しています。
ぜひ私にお手伝いをさせてください。
お気軽にお問い合わせください。

CTR IMG