ビジネスで、友人たちと、地域の集まりで…
人が集まるところには、必ず意見の違いが生じます。
経験値も知識も価値観も異なる中で、それは避けて通れません。
私は、今回ご紹介する「話し合いの基本原理」を教えていただいたとき、「これが知りたかった!」と、感激いたしました。
2015年から講義に取り入れ、実際の話し合いのシーンで活用する中で、闊達に意見交換をしている受講者の様子に、可能性を感じてまいりました。
ここに紹介する「話し合いの基本原理」は、ビジネスシーンだけでなく、プライベートなど様々なシーンで活かしていただけるはずです。
<話し合いの基本原理>
- メンバーは対等である
- メンバーに対する先入観を捨てる
- 語る言葉そのものを問題にする
- 自分の実感や体験に基づいて話す
- 質問や疑問を禁じてはならない
- 意見の対立やズレを積極的に見つけ、展開する
- 自他の意見が同じか違うかという二分法を避ける
- 社会通念や常識に囚われず、常に新しい了解へと向かう
- 自他の意見が変わる可能性を認める
(実践・LTD話し合い学習法 安永(著) ナカニシヤ出版 2006)
長いものに巻かれたり、異なる意見を言い出せずにいたり、あの人はいつもあーだからと色眼鏡で見たり、当初と意見が変わった人を責めたり、そんな次元では、残念ながら、充実した実りある話し合いはできません。
当然、「話し合いの基本原理」を知ったからと言って、すぐに理想通りの話し合いができるわけではありませんが、意識して話し合いをすることで、自分の「癖」、「傾向」に気づくことができます。
気づくことができれば、何をどのようにすればもっと良くなるのか「改善点」が明確になります。
そして、改善点を意識すれば、自分の行動を変えていくことができるのです。
その繰り返しは、着実に理想の姿につながって行きます。
「話し合いの基本原理」、ぜひ、メモして、話し合いの場に活かしてくださいね!
次のコラムでは、「話し合いを活性化する質問の型」についてお伝えいたします。
Emiko Manners Academy
代表 小林 恵美子