No.24 話し合いの基本原理

ビジネスで、友人たちと、地域の集まりで…

人が集まるところには、必ず意見の違いが生じます。

経験値も知識も価値観も異なる中で、それは避けて通れません。

 

私は、今回ご紹介する「話し合いの基本原理」を教えていただいたとき、「これが知りたかった!」と、感激いたしました。

 

2015年から講義に取り入れ、実際の話し合いのシーンで活用する中で、闊達に意見交換をしている受講者の様子に、可能性を感じてまいりました。

 

ここに紹介する「話し合いの基本原理」は、ビジネスシーンだけでなく、プライベートなど様々なシーンで活かしていただけるはずです。

 

<話し合いの基本原理>

  1. メンバーは対等である
  2. メンバーに対する先入観を捨てる
  3. 語る言葉そのものを問題にする
  4. 自分の実感や体験に基づいて話す
  5. 質問や疑問を禁じてはならない
  6. 意見の対立やズレを積極的に見つけ、展開する
  7. 自他の意見が同じか違うかという二分法を避ける
  8. 社会通念や常識に囚われず、常に新しい了解へと向かう
  9. 自他の意見が変わる可能性を認める

(実践・LTD話し合い学習法 安永(著) ナカニシヤ出版 2006)

 

長いものに巻かれたり、異なる意見を言い出せずにいたり、あの人はいつもあーだからと色眼鏡で見たり、当初と意見が変わった人を責めたり、そんな次元では、残念ながら、充実した実りある話し合いはできません。

 

当然、「話し合いの基本原理」を知ったからと言って、すぐに理想通りの話し合いができるわけではありませんが、意識して話し合いをすることで、自分の「癖」、「傾向」に気づくことができます。

気づくことができれば、何をどのようにすればもっと良くなるのか「改善点」が明確になります。

そして、改善点を意識すれば、自分の行動を変えていくことができるのです。

その繰り返しは、着実に理想の姿につながって行きます。

 

「話し合いの基本原理」、ぜひ、メモして、話し合いの場に活かしてくださいね!

 

次のコラムでは、「話し合いを活性化する質問の型」についてお伝えいたします。

 

Emiko Manners Academy

代表 小林 恵美子

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